- Man is the measure of all things.
人間は万物の尺度である。〔プロタゴラス〕ニュアンス: あらゆる価値判断の基準は人間(個々人)にあるとする、相対主義的な思想を表す古代ギリシアの言葉。
- God is dead.
神は死んだ。〔ニーチェ〕ニュアンス: 近代化・科学の発展によって伝統的な宗教的権威や絶対的価値観が崩壊したことを宣言する、ニーチェの有名な言葉。
- I know that I know nothing.
私は自分が何も知らないと知っている(無知の知)。〔ソクラテス〕ニュアンス: 自分の無知を自覚することこそが真の知恵の始まりだとする、ソクラテスの哲学的姿勢を表す言葉。
- He who has a why to live can bear almost any how.
なぜ生きるかを持つ者は、ほぼどんな状況にも耐えられる。〔ニーチェ〕ニュアンス: 生きる意味・目的を持つ人は、どんな困難な状況にも耐えられるという教え。
- Whereof one cannot speak, thereof one must be silent.
語りえぬものについては、沈黙せねばならない。〔ウィトゲンシュタイン〕ニュアンス: 言語で明確に語ることができない事柄(形而上学的な問いなど)については、論じるのではなく沈黙すべきだという哲学的立場。
- Hell is other people.
地獄とは他人のことだ。〔サルトル〕ニュアンス: 他者のまなざしによって自分の存在が絶えず評価・定義されてしまう息苦しさを表す、実存主義の代表的な言葉。
- Existence precedes essence.
実存は本質に先立つ。〔サルトル〕ニュアンス: 人間はあらかじめ定められた本質(目的や意味)を持たずにまず存在し、自らの選択と行動によって本質(自分が何者か)を作り上げていくという実存主義の中心テーゼ。
- We are condemned to be free.
我々は自由の刑に処されている。〔サルトル〕ニュアンス: 人間は自由であることから逃れられず、その自由ゆえに常に選択と責任を負わされているという、実存主義における自由の重さを表す言葉。
- One cannot step into the same river twice.
人は同じ川に二度入ることはできない。〔ヘラクレイトス〕ニュアンス: 世界のあらゆるものは絶えず変化し続けており、同じ状態は二度と存在しないという、万物流転の思想を表す言葉。
- Happiness is the meaning and the purpose of life.
幸福こそ人生の意味であり目的である。〔アリストテレス〕ニュアンス: 人間のあらゆる行動の究極の目的は幸福(エウダイモニア)であるとする、アリストテレスの倫理学の中心思想。
- The owl of Minerva spreads its wings at dusk.
ミネルヴァのフクロウは黄昏に飛び立つ。〔ヘーゲル〕ニュアンス: 哲学的な理解や知恵は、ある時代・出来事が完了した後になって初めて可能になるという、ヘーゲルの歴史哲学を象徴する比喩。
- Liberty consists in doing what one desires.
自由とは欲することをなしうることにある。〔J.S.ミル〕ニュアンス: 自由の本質を、自分の欲することを実行できる状態として定義する、ミルの自由論における考え方。
- The life of man is solitary, poor, nasty, brutish, and short.
人間の生は孤独で貧しく、険悪で残忍で短い。〔ホッブズ〕ニュアンス: 社会契約や国家がない「自然状態」における人間の生を、悲惨で過酷なものとして描写した言葉。
- To do is to be.
なすことが、あることだ。〔哲学の警句〕ニュアンス: 人間の存在は行動によって定義される、という実存主義的な発想を凝縮した短い警句。
- We are what we repeatedly do.
我々は、繰り返し行うことそのものである。(アリストテレス)ニュアンス: 人格や卓越性は一度の行為ではなく、日々の習慣の積み重ねによって形成されるという教え。
- Knowing yourself is the beginning of all wisdom.
己を知ることが、あらゆる知恵の始まりである。(アリストテレス)ニュアンス: 自己認識こそがあらゆる知恵の出発点であるとする教え。
- Happiness depends upon ourselves.
幸福は、自分自身に左右される。(アリストテレス)ニュアンス: 幸福は外的な状況ではなく、自分自身のあり方(徳のある生き方)によって決まるという教え。
- Two things fill the mind with awe: the starry heavens above and the moral law within.
我が上なる星空と、我が内なる道徳法則の二つが心を畏敬で満たす。(カント)ニュアンス: 外的な宇宙の壮大さと、内的な道徳法則という二つの対照的なものへの畏敬の念を語る、カントの有名な言葉。
- Act only on that maxim you can will to be a universal law.
普遍的法則となることを意志しうる格率に従ってのみ行為せよ。(カント)ニュアンス: 自分の行動原則が、誰もが従うべき普遍的な法則になっても構わないかを基準に道徳的判断を下すべきだという、カントの倫理学の中心原則。
- Man is born free, and everywhere he is in chains.
人間は自由なものとして生まれた。しかし、いたるところで鎖につながれている。(ルソー)ニュアンス: 人間は本来自由な存在であるにもかかわらず、社会制度によって不自由な状態に置かれているという、ルソーの社会契約論の出発点となる問題提起。
- Man is condemned to be free.
人間は、自由の刑に処せられている。(サルトル)ニュアンス: 自由から逃れられないことの重さを表す、サルトルの実存主義の言葉。
- The limits of my language mean the limits of my world.
私の言語の限界が、私の世界の限界を意味する。(ウィトゲンシュタイン)ニュアンス: 人が世界を認識し、思考できる範囲は、その人が使いこなせる言語の範囲によって規定されるという、言語哲学の中心的な考え方。
- The heart has its reasons which reason knows nothing of.
心には、理性の知らない道理がある。(パスカル)ニュアンス: 論理や理性だけでは説明できない、感情や直観に基づく独自の「理」が心にはあるという教え。
- Man is a thinking reed.
人間は考える葦である。(パスカル)ニュアンス: 人間は自然の中では葦のようにか弱く儚い存在だが、「考える」という点において宇宙全体よりも尊いという、人間の尊厳を説く言葉。
- Freedom is the insight into necessity.
自由とは、必然の洞察である。(ヘーゲル)ニュアンス: 真の自由とは気まぐれな行動ではなく、物事の必然性(法則)を理解し、それに基づいて主体的に行動することにあるという、ヘーゲル(および後のマルクス主義)の自由観。
- What is rational is real, and what is real is rational.
理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である。(ヘーゲル)ニュアンス: 理性(合理性)と現実は究極的には一致するという、ヘーゲルの弁証法的な世界観を表す有名な命題。
- The philosophers have only interpreted the world; the point is to change it.
哲学者たちは世界を解釈してきたにすぎない。重要なのは、それを変えることだ。(マルクス)ニュアンス: 従来の哲学が世界を「解釈する」ことに留まってきたのに対し、実践を通じて世界を「変革する」ことこそが重要だと説く、マルクスの実践哲学を象徴する言葉。
- You cannot step into the same river twice.
同じ川に二度入ることはできない。(ヘラクレイトス)ニュアンス: 世界のあらゆるものは絶えず変化しており、同じ状態は二度と存在しないという思想を表す。
- The owl of Minerva spreads its wings only at dusk.
ミネルヴァのふくろうは、黄昏になって初めて飛び立つ。(ヘーゲル)ニュアンス: 哲学的な理解は物事が完了した後になって初めて可能になるという、ヘーゲルの歴史哲学を象徴する比喩。
- To be is to be perceived.
存在するとは、知覚されることである。(バークリー)ニュアンス: 物の存在は、それが誰かによって知覚されることによってのみ成り立つという、主観的観念論の中心命題。
- Entities should not be multiplied beyond necessity.
存在を必要以上に増やすべきではない(オッカムの剃刀)。(オッカム)ニュアンス: ある現象を説明する際、不必要に複雑な仮定を増やすべきではなく、最も単純な説明を選ぶべきだという、いわゆる「オッカムの剃刀」の原則。
- Happiness is the meaning and purpose of life.
幸福こそ、人生の意味であり目的である。(アリストテレス)ニュアンス: 人間のあらゆる行動の究極目的は幸福(エウダイモニア)にあるとする、アリストテレス倫理学の中心思想。
- There is nothing permanent except change.
変化のほかに、永遠なものは何もない。(ヘラクレイトス)ニュアンス: あらゆるものは絶えず変化しており、変化そのものだけが唯一不変であるという、ヘラクレイトスの思想を表す逆説的な言葉。
- No man's knowledge can go beyond his experience.
人の知識は、その経験を超えることはできない。(ロック)ニュアンス: 人間の知識はすべて経験に由来し、生得的な観念(生まれつき備わった知識)は存在しないとする、ロックの経験論の中心思想。
- Beauty exists merely in the mind which contemplates them.
美は事物そのものにはなく、ただ眺める心の中に存在する。(ヒューム)ニュアンス: 美しさは対象そのものに客観的に備わっているのではなく、それを見る人の心の中に生じる主観的な感覚であるという、ヒュームの美学思想。
- The greatest happiness of the greatest number is the foundation of morals.
最大多数の最大幸福が、道徳の基礎である。(ベンサム)ニュアンス: 社会全体の幸福の総量を最大化することこそが、道徳や法律の基準であるべきだとする、功利主義の基本原則。
- Doubt is the origin of wisdom.
疑うことが、知恵の始まりである。(デカルト)ニュアンス: あらゆる既存の知識や常識をまず疑うことから、確実な真理の探求が始まるという、デカルトの方法的懐疑の考え方。
- Wonder is the beginning of wisdom.
驚きこそ、知恵の始まりである。(プラトン)ニュアンス: 世界や存在への「驚き」の感情こそが、哲学的な探求・知恵の出発点であるとする考え方。
- Justice is giving each person his due.
正義とは、各人にその人のものを与えることである。(プラトン)ニュアンス: 正義を、各人がふさわしいもの・権利を得ている状態として定義する考え方。
- Time is the moving image of eternity.
時間とは、永遠の動く似姿である。(プラトン)ニュアンス: 時間は、永遠不変の真の世界(イデア界)を、変化する形で映し出した影のようなものだとする、プラトンの時間論。
- Anxiety is the dizziness of freedom.
不安とは、自由のめまいである。(キルケゴール)ニュアンス: 人間が自由な選択の可能性に直面したときに感じる、めまいにも似た不安の感覚を表す。実存主義的な不安概念の先駆けとされる。
- Life can only be understood backwards, but it must be lived forwards.
人生は振り返って初めて理解できるが、前を向いて生きねばならない。(キルケゴール)ニュアンス: 人生の意味は過去を振り返ることで初めて見えてくるが、実際に生きるときは常に未来へ向かって進まねばならないという、人生の逆説を表す言葉。
- The greatest wealth is to live content with little.
最大の富は、わずかなもので満ち足りて生きることだ。(プラトン)ニュアンス: 多くを所有することではなく、少ないもので満足できる心のあり方こそが真の豊かさだとする教え。